最良のパートナーを見つけようと思ったら
最良のパートナーを見つけようと思ったら、その「最良」と思う人に、まずは自分がなる・・・というのはよく言われることです。
では、あなたが求める自分にとって最良の人とはどのような人でしょうか。
「目が大きい」、「思いやりがある」「誠実」など、一般的な特徴を列挙することは簡単かもしれません。しかし、誰でもないあなたに合致する人、時を経ても深く関わり続けることができる人について、言葉で表現することは意外と難しいのではないでしょうか。
今回は、コンパッション(思いやりや慈悲)についての研究や実践で著名なSteven Stosny博士が紹介するエクササイズを通して、この難しい問題に取り組んでみましょう。
Steven Stosny博士 コンパッションエクササイズ
まず紙を取り出し、あなたが自分の中に育てたいと思う性格的特徴や人間性を箇条書きにしてください。愛している人、大好きな人たちに自分はどのような人物だと思われたいかについて考えてみると、言葉が浮かんでくるでしょう。
「思慮深い」、「親切」、「寛容」、「愛情深い」、「支えてくれる」、「公平」などでしょうか。ここでのポイントは他者からどう「評価」されたいかではなくて、あなたが大好きな人たちが本当に喜ぶあなた自身の在り方とはどのようなものかについて熟考することです。
次に、それらの言葉を用いて、「もし私が〇〇だったら、私は〇〇するだろう」という文章を作ってみましょう。
例えばこのような感じです。
「もし私が愛情深い人だったら、週に1回は父親に電話をして感謝の気持ちを伝えるだろう」
「もし私が公平な人だったら、相手の立場や能力に関係なく情報や機会を提供し、相手の成長を支援するだろう」。
ここで鍵となるのはできるだけ具体的に行動を言葉で表現することです。
文章のリストが完成したら、翌週からは実行です。いつものあなたとは違うふるまいに、周囲は戸惑いを見せるかもしれませんが、それらを気にせず、リストに記した行動をできるだけ頻繁に実践していきます。それを続けると1,2週後には自分が求める「あり方」と行動との一貫性が実感できるようになります。
そして約6週間後には、他者が思う「最良の人」になるために「独り立ち」できた状態になります。「独り立ち」とは、理想の行動を自然に取れるようになっているという意味です。
さあ、これで「最良の人」と出会う準備は完了です。もうその人は角を曲がったすぐ側まで来ているかもしれません。
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参照:
Steven Stosny, How to Get the Intimate Partner You Most Want to Have, Psychology Today, 2018年3月18日掲載
https://www.psychologytoday.com/us/blog/anger-in-the-age-entitlement/201803/how-get-the-intimate-partner-you-most-want-have