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2018.05.03

ポジティブ心理学から考える、親を大切にする方法。「孤独」を軽減するポイント。

親を思う子ども気持ちは万国共通です。いつも、いつまでも幸せで元気でいて欲しいと思います。きっとあなたもそうですよね。そしてこのタイトル「親を大切にする方法」を読み、「そんなこと他人に言われなくても分かってるよ!」って、感じているかもしれません。でももしかしたらあなたも「親との関わり方が分からない」と悩んでいる大勢の中の一人でしょうか。
 
そんなあなたと、本当に親を大切にする方法について考えたいと思います。

親を本当に大切にする方法=孤独にしないこと

さて、いきなり結論から言うと、本当に「大切」にすること、それはズバリ孤独にしないことです。
 
孤独はどんな年齢層の人にとっても幸福感低下の要因ですが、高齢者の場合、孤独が睡眠不足や血圧上昇を招き、ストレスホルモンを上昇させ、免疫低下を招くとの調査結果があります。また、孤独は早期志望リスクを高め、実は肥満や喫煙よりも警戒すべきことなのだとか(Harms, 2014)。
 

孤独の定義は?

ここで注意したいのは、「たくさんの人と関わっている=孤独でない」とならない点です。
 
自分の存在意義を感じることができるようなコミュニティ、喜びも悲しみも分かち合える仲間や家族の関わりがなければ、たくさんの人に触れる日常生活を送っていても人は孤独を感じるのです。
 
一見華やかな暮らしをしているように見える人が孤独に苛まれ自らを追い込んでしまうというのはよく聞く話です(芸能ニュースなどで目にしますよね)。贅沢な住環境や美味しい食事があっても、人は真の意味で満たされない生き物なのです。

親の孤独を軽減するおすすめな方法

では、親の孤独を軽減するような意義深い関わりを持つにはどうすればよいのでしょう。忙しい日常の中で時間を作ること自体簡単ではありませんが「今日はゆっくり話そう」と意気込んでも面倒に感じたり、詮索されたくなかったりして表面的な話題に終始してしまい、「会っているのに心の距離が縮まらない」という状況、心当たりはありませんか?
 
そんな時におすすめしたいのが親との「アルバムづくり」です。親と過ごしたある一定期間(幼少の頃、学生時代、成人してからの家族旅行等)の写真を現像し、一緒に切り貼りしながらアルバムを作るのです。
 
ポジティブ心理学の研究では「過去の幸せだった時を振り返ること自体が幸福感を高める」ことを明らかにしていますが、写真を手に取り、それぞれの出来事を一緒に味わいなおすとその効果は更に高まるでしょう。また、愛されてきたことを確認することによる自己肯定感の高まりや、お互いの存在に対する感謝の気持ちの高まりも期待できます。写真という「モノ」を介したコミュニケーションで、普段とは違った、新鮮でより良い関わり方の発見にもつながるはずです。
 
 
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参照:
William Harms, Loneliness is a major health risk for older adults、UchicagoNews, 2014年2月16日掲載, https://news.uchicago.edu/article/2014/02/16/aaas-2014-loneliness-major-health-risk-older-adults
 
Kate Streit, Study Shows The More Time You Spend With Your Mom, The Longer She’ll Live, simplemost
https://www.simplemost.com/study-shows-the-more-time-spend-mom-longer-shell-live/?utm_source=facebook.com&utm_medium=organic&utm_campaign=sharing&utm_content=article-before

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