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2018.07.24

もし「幸せになる」という課題が与えられたなら。あなたはまず、何をしますか? Positive Psychology DIALOG!

この記事を開いてくださった皆さんは、ご自身の「幸せ」について考えたことがある方でしょうか。それとも「なんだこの怪しいタイトルは…」と感じたでしょうか。少なくとも、この記事を開くまでに、何かしらピンと感じたものがあったのでしょう。 
 
率直にお聞きします。あなたは今、幸せですか?
 
今、世界では、”ポジティブ心理学”という学問を通して、一時的な快楽ではなく人生そのものにおけるウェルビーイング(持続的幸福、意味や夢中の追求。ユーダイモニア、PERMA)を深く洞察し、人生の価値を高める方法が、科学的に研究されています。
 
そして2018年7月27日〜7月29日には、そのポジティブ心理学創始者であるマーティン・セリグマン博士の来日、加えて、WSとカンファレンスの実施が決定。業界内外問わず盛り上がりを見せているこの機会を最大化すべく、カンファレンスに先がけてPositive Psycology DIALOG!が開催されました。先日12日に開催されたラストDIALOGでは、過去最大となる300名以上からの申し込みが殺到。
 
本記事では、DIALOGでも度々触れられていた”PERMA51”という考え方を中心にご紹介しつつ、DIALOGの様子をレポートします。
 

ポジティブ心理学を学ぶ、それぞれの理由

矢澤:皆さん、こんばんは。ギブネスインターナショナルの矢澤でございます。
 
鳥谷部 : ウィルグループの鳥谷部と申します。今回のイベントにですね、スポンサーで入らせていただいている企業で、人材開発を行っております。どうぞよろしくお願いします。

鳥谷部:早速ですが、まずは、「皆さんが今日、なぜここにきたのか。」ということを周りの方とお話ししていただいて、我々もぜひそれを聞かせていただきたいなと思っております。皆さんのご質問やお声も含めながらですね、お話を展開させていただきたいなと。
 
じゃあ皆さん。周りを一度見渡していただいて、目があった方。その目があった方が今日皆さんにとって一番縁のある方です(笑)
 
会場:(笑)
 
鳥谷部:ポジティブ心理学はですね、「他者の存在がとても大事である」と言っているんですね。ですから今回ここに集まった皆さんも、まさにこのお隣同士になってしまった関係も。きっと何か重要な意味があるんじゃないかなと思いますので。お互いの存在を前向きに受け入れ合ってですね、自己紹介と、あとなぜ今日ここにきたのかについて、お話しいただけたらいいかなと思います。では、どうぞ宜しくお願いします。
 
====== コミュニケーションタイム======

鳥谷部:では皆さん、盛り上がっているところ恐縮ですが、、一旦このあたりで止めさせていただけたらと思います。マイクを回させていただきますので、「なぜ今日参加しようと思ったのか、どんな思いを持ってここにいらっしゃったのか。」そんなことをぜひ全体にシェアしていただけたら嬉しいのですが、いかがでしょうか?
 
参加者Aさん:初めまして。最初にご紹介したいのですが、今日ご縁があった方は、就職活動で今日京都から来て、就職活動の合間に来られているとのことで。第一声に「今日はここに来てポジティブになりたいと思ってます!」とおっしゃっていたので、ぜひポジティブになっていただきたいなと思っております。
 
そして、私について。私は3月まで教員をしておりました。子供たちとお別れする際に、この子たちに幸せになってほしいなと心から思ったんです。でも幸せというのがそもそもどういう状態なのか。幸せに生きている人というのはどういった心を持っているのか。
そして何より、教員として生きていたので、どう関わりを持つことでその人が幸せに/ポジティブに生きていけるのかと思い、今日来させていただきました。
 
鳥谷部:ありがとうございます。
 
参加者Bさん:僕自身が落ちこぼれの不良だったんですね。”しっかりと人生考えないと。”と思い、いろんな先生を求めて会い始めました。そしてある先生に言われたのが、「人を幸せにしなきゃいけないと。お前が心の底から人の幸せを願わないとダメだ。」という言葉でした。不良をしていた時、人を殴って、不幸を願うことはできていましたが、幸せを願うということが正直よくわからなかったんです。
 
どうしたらいいですか?と先生に聞いたところ、「お前自身が心の底から幸せにならないと、人の幸せを願えない」と言われました。
 
それをきっかけにして、最近はだんだんと自分も幸せを感じられるようになり、周りの幸せも願えるようになってきたのではないかと思っています。でもセリグマン先生という、「どうしたら幸せになれるのか」という分野での世界一の専門家がくるということで、ぜひぜひ学びたいなと思ってます。

矢澤:ありがとうございます。あちら、何か話したそうな人がいるね。
 
参加者Cさん:ありがとうございます。そうですね、島田さんの話が聞きたくて来た!と嘆いてる人もいました(笑)
※島田は体調不良により欠席。
 
会場:(笑)
 
参加者Cさん:まあそれは半分冗談ですが。
自分は個人的には、割とポジティブになるのが得意な方だと思っています。でも結局周りもポジティブじゃないと、持続しないなと思っていて。なので周りも巻き込んだポジティブというのが自分のテーマでもあるので、自分の活動の何かヒントになるものがあるといいなと思って今日来ました。
 

2051年までに51%の人が持続的な幸福実現目指す「PERMA51」

 
鳥谷部:皆さんありがとうございます。では祐史さん。どうやって進めていきましょうか。
 
矢澤:そうですね。我々が目指す世界観というのに少し触れてから始めていきましょうか。「PERMA51」というのをご存知な方いますか?
 
鳥谷部:ぜひ皆さんにも今後読んでいただきたいなと思っているのですが、セリグマン先生のご著書の最後の方に出てくるこの「PERMA51」。これが何かと言うと、2051年までに、世界人口の51%がより幸せになっているだろうということなんですね。すなわちこれは、彼のビジョンであり、ポジティブ心理学のビジョンでもあるだろうという風に我々は受け止めていて。

今回のセリグマンの博士来日のワークショップを発端に、そういった世界を作って行きたいなと思い、今回のこの活動を行っています。
 

鳥谷部:さて、2051年って、世界人口は何人になっているでしょうか。これは予測なのですが、97億人になると言われているんですね。その51%となるとまあ、ざっくり50億人としましょう。
 
ではその時の日本の人口って何人くらいだと思いますか?その時になると、日本の人口って1億人を切ると言われているんですね。ですので、まあおおよそ5000万人くらいですかね。
 
世界全体で見ると50億人。日本で見ると5000万人。これらの人々に、我々の力で、何かしら影響を感じてもらいながらそういった世界を一緒に作って行きたいと思っているのですね。とはいえですよ、5000万人、50億人というのはすごい数じゃないですか。偉業ってどんな偉業でも初めは小さな一歩だと思います。
 
ただ、あまりにも対象が大きすぎてですね。いかんせん、そのスピードを上げるにはたくさんの仲間が必要だなと我々は思っております。より遠くに行くのであれば、たくさんの仲間でより影響力を高ながら、一緒にやっていくのがいいのではないかなと思っていて。毎回こういうイベントを開きながらですね。目先のセリグマン博士のイベントにきていただきたいとも思っているのですが、ぜひこれをきっかけにPERMA51を担う一人一人としてご活躍していただきたいなと思っているんです。
 
矢澤:PERMA51について、もう少し深く見ていきましょうか。PERMAのP E R M Aって全部英単語の頭文字なんですね。

Positive emotions(喜び・平安・希望・畏怖などの感情を持つ、感じる)
Engagement(活動や世界そのものに深くかかわる)
positive Relationships(愛情・サポート・理解のある人間関係の中にいる)
Meaning(目的に適う、自分より大きな何かに奉仕するという感覚を持つ)
Accomplishment(熟練・遂行能力をもっているという感覚を持つ)

この5つがですね、人が持続的に幸福になるために必要な構成要素であるとセリグマン博士が仰っているんですね。セリグマン博士の言葉を借りるのであれば、このPERMAにむけて一人一人が小さな決断を積み重ねていくことで、ゆくゆく我々は、今ここではないところで、大きい幸せを獲得できるだろう。という風に先生は仰っているんですよね。
 
それを積み重ねていって、個人においても幸せを持続的な幸せを勝ち得ていきたいですし、世界規模で見てみても51%が2051年にはそういう生き方をできている。そういった世界を作っていきたいというのがセリグマン博士が考えていること。
 
なので、どうやったら人は幸せになれるのか。とか、幸せになるために他者にどのように関わっていけばよいのか。ということへの一つのヒントとして、このPERMAという考え方はとても大事になってくるのではないかなと思うんですよね。
 

ポジティブ感情で、どこを見るか。何をキャッチするか。
自分と”繋がる”ことで見えてくるもの。

 
矢澤:ポジティブ感情から何を連想しますか、皆さん。自分自身のですよ。
正解とか不正解はないです。
 
会場:ワクワクする。パッション。温度感。気分がいい。
 
矢澤:そうですね。ちょっとお風呂に浸かって気持ちいい。とかもそうかもしれません。
僕はみんなにいいたいのですが、そういった気持ちいいことを沢山感じてほしいんです。

鳥谷部:そうね。あとは本当はあるんだけれども、見過ごしてしまっていることをしっかりとキャッチできるようになるということも、すごく大事なんですよね。どんなに小さいことでも。例えば今日、居酒屋に入ったら大好きなポテサラが入ってた!とかですね。嬉しいことをしっかりと自分の中でキャッチする。そしてそれを見過ごさずに、自分が嬉しいんだ。ということを自分の中でしっかりと味わう。
 
その積み重ねが、ゆくゆく物凄く大きい差になる。ということポジティブ心理学は言っています。
 
あとは、ポジティブ感情って我々の社会的、身体的、精神的なリソースを獲得していくプロセスで、ものすごく大切なものなんだというんです。皆さん楽しいものって続くじゃないですか。楽しいものを続けていくと、例えばそれが、何か手先を使いながら、何かを作る。ということに楽しみを見出したとします。ビフォーアフターでいうと物凄い手先の器用さをそこに育んでいるはずなんですよね。
 
あとはこの人といると楽しい!と感じると、その人との関係性を大切にするので、人間関係における社交性とか社会性とかを獲得していくことになるんですね。
 
だからポジティブ感情を積み重ねていくと、結局我々はもっともっとよくなれる。という風にポジティブ心理学は言っています。
 
矢澤:だからこそ大事になるのは、自分自身と繋がっている状態。自分の心の声に耳を向けて、自分が今、何を感じて何を望んでいるのか。
 
時間軸ってありますよね。過去から現在。そして現在から未来。
 
皆さん時間軸ってどっちから流れていると思います?
 
過去の影響で今日があると思う方。
未来から現在の時間軸に流れていると思う方。
 
僕は後者なんですよ。ペンシルバニア大学にセリグマン博士に会いにいった時に、「過去の影響で今日があるのではなく、未来からやってきているものを私たちという存在が、どれだけ手を広げていてどこにフォーカスしているかで、キャッチできるものが変わってくると思う。だから自分との関わり、自分との対話、そして自分を調整してくことがとても大事だと思うのですが、あなたはどう思いますか?」という質問をしたんですね。 

まさにその通りだと言われました。
 
例えるなら、タイタニックという映画ありますよね。それで船の上で風に向かってこう、手を広げているじゃないですか。未来から風がやってくるわけですよ。満点の星空で、風をいっぱい受けながら、でもどの星を自分がフォーカスするかによって、受けるものが変わってくるかと思うんですよね。
 
今、僕はここに立って、未来からきた時間によって皆さんと出会い、そして今横にダイキチ(鳥谷部)がいて、兄弟のように仲良くしていますけど、ウィルグループがこのイベントに協賛してくれるとなって、出会ったんですね。島田由香ちゃんもそう。一緒に会社をやっていますけど、彼女と出会ったのって、たったの一年前なんですよ。
 
これって全部僕のちょっとしたフォーカスで自分とちゃんと繋がって、これをしたい!と思ったときに、これだけの仲間ができるわけじゃないですか。
 
どうしても人間て、何かをやろうとした時に、人間は過去を参照しますよね。過去の失敗、その体験から紐づいて、未来を見ますよね。でも過去なんて一切関係なかったとして、今、未来からきたものを、キャッチしてYES!といったら、これだけの仲間が増えるわけです。
 
ぜひその自分の中のワクワクとか楽しいに繋がりながら、今この場から過ごしていただけたらなと思います。

過去は参照しない。目の前にチャンスがきたら、 YES!の一言を。

 
今回のDIALOG!の参加者の皆さんも、心理学のプロフェッショナルや人事の方が多いのかと思いきや、自身を”落ちこぼれの不良だった”と紹介する方、元小学校の先生、そして現役就活生など様々な層の皆さんにご参加いただきました。
 
今まで何となく怪しいとも感じていた「幸せ」と言う言葉が、自分にとってどういったものを指すのか。そういった疑問と繋がって、アクションしている方が増えてきているのかもしれません。
 
最後に、矢澤がDIALOGで話していた一言をご紹介します。
 

矢澤:私たちみんな人生の主人公じゃないですか。何かを感じて何かを望んで、何かを信じていますよね。人間というのは1日に6000回から7000回の決断をしているんですって。そしてその1つ1つの決断がどっちの方向に進んでいくのかって、やはり出会いと体験によると思う。
自分の心の声に耳を向けて、自分が何を感じて何を望んでいるのか。感じてみてください。

 
「今年は幸せになりたいな〜。」なんて、今年の初詣で何となく思った方も、最幸の働き方を探求している方も、最幸の組織を創りたい方も。そして、最幸の人生を解き明かしたい方も。
せっかくその思いがあるのだから、無駄にせずに。その思いとご自身がしっかりと繋がって、今ここにあるチャンスにYES!という”決断”を。
まずは、7/29(日)のカンファレンスにお越しになってはいかがでしょうか?
 
ワークショップ・カンファレンスの詳細はこちらをご覧ください。
7/27-28[金-土]ポジティブ心理学プラクティショナー認定ワークショップ
7/29[日]”最幸の人生を送る自分”に出会うカンファレンス
 
8/4-5[土-日]Delivering Happiness BOOTCAMP
7/31[火]D.H.BOOTCAMP事前セミナー/相談セッション

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